「クラフト」と聞いて思い浮かべるのは、編物や木工作品?私たちは、作った人やその想いが感じられるモノ作りを「クラフト」と、とらえています。淡路島にはモノにとどまらず、食にまつわるクラフトもたくさんあります。
ビールの醸造家や、料理人、作り手の想いを思わず”推し”てしまう!推しが推しを呼ぶイベント「推しなおいしいクラフト祭」を開催しました。さらに、全国で「靴下屋」を展開する靴下メーカー「Tabio」とコラボ!島内各所からクラフトマンたちが集まった一日をレポートします。
FIRST YEAR RECORDING“ECHO”

12/8(日)のイベントに先駆けて、南あわじ市でクラフトビールを醸造する「NAMINO OTO BREWING(ナミノオトブリューイング)」とブランドのデザインを手掛けるksk/keisuke terada氏の展示が開催されました。
NAMINO OTO BREWINGは、2023年6月に南あわじ市の慶野松原にオープン。代表を務める河野さんは、大学から大学院まで農業を学んだ後、食品加工会社に就職。その後、大阪の高槻にある壽酒造(國乃長ビール)で、⽇本酒づくりとクラフトビールの醸造に携わりながら修行つみました。

奥深いビール醸造の世界を知るうちに「さまざまなクラフトビールを作ってみたい」と一念発起。「⾷材を活かす」醸造所、NAMINO OTO BREWINGがはじまりました。豊かな淡路島の素材をぐるっと一年、2年目に差し掛かった現在で生まれたビールはなんと31種類。(2023.6~2025.1)

当初は月に1種類ほど新作がでればと考えていたそうですが、予想を上回る島の素材の多さに、どんどん増えていったそうです。
さらに、そのビールに呼応するように生まれたのが、銘柄ごとに異なるデザイン。これはグラフィックデザイナーとして大阪を拠点に活動するksk/keisuke terada(WEB/Instagram)さんによるもの。もともと、河野さんとteradaさんは壽酒造で一緒に働いていたのだとか。

ビールができるごとに、どんな素材でどんな背景でつくったかをまとめて送ると、デザインがあがってくるそうで、まさにセッションのようにお互いのパッションをかけあわせてつくられています。
その”最初”の一年間をまとめたアーカイブ展がクラフトベースで開催。淡路島の生産者の方々と関わりの中生まれたビールとそのデザイン。個性豊かなプロダクトの記憶は、ビールが生まれるまで、さらにそこからデザインが生まれるまでの過程が描かれました。
淡路島にTabioが初上陸
本展示では同時に、靴下メーカー「Tabio」さんの靴下づくりも展示。クラフトなモノ作りを知ろうと題し、奈良県広陵町で育てた綿を使ったTABIO’S COTTONシリーズの販売や、本イベント限定のコラボソックスも登場。

淡路島の”おいしい”刺繍柄が3種。デザインは「靴下屋」のファンでもあるというアーティスト ueda kanade さんのによるもの。ueda kanade さんは2023年に自身の作品展示もこの場所で開催されまました。今回は淡路島の象徴的な「牛」「玉ねぎ」「ピンス焼き」のおいしい3柄が彩られました。


この靴下、販売まもなく男女サイズともに売り切れるほどの人気ぶり。靴下屋さんも淡路島初登場ということで、多くの人の注目を集めました。

あなたのおいしい”推し”は?

そして、12/8(日)には「推しなおいしいマーケット」が開催。『作り手の想いが“推し”すぎるおいしいモノ作りを体感しよう』をテーマに、推しが推しを呼んだマーケットはSBRICKのシェアベースで開かれました。
このマーケット、実は出店者にちょっとした工夫が。SBRICKからは何人かの店主さんにお声かけして、「店主さんの推しな方、いらっしゃいませんか?」と質問。それに応えてほかの出店者さんにお声かけしていくという、数珠繋ぎ的な”推し出店”を試みました。
例えば、淡路市のVIORINさんは淡路島カフェさん。洲本市の森果樹園さんは島ショコラ Uminekiさん。淡路市の北坂養鶏場さんは淡味海鮮えいしんさん。



推しが推し同士隣り合ってブースを設け、とってもハートフルな空間に!さらに、それぞれ店舗ごとに今回の出店の”推し”を聞きながら、マーケットを楽しめる工夫も。まさに推しが推しをよぶ「推しなおいしいマーケット」としてにぎわいました。




そして今回も、洲本の街を楽しむ仕掛けが。「推しラリー」と題して、SBRICKスタッフのおすすめのお店を巡り、合言葉を集めていただいた方に、缶バッチをプレゼントしました。洲本の街を知り尽くしたスタッフのみんなの推し店は、SBRICKのInstagramにてご紹介しております。


そしてこのマーケットには、クラフトベースで展示中のNAMINO OTO BREWINGさんも参加。マーケット内には、モノ作りを知り学べる展示も。クラフトビールができる工程も展示されました。


淡路島で活躍するさまざまなクラフトマンが集い、おいしいモノづくりに触れられる充実した一日となりました。Tabioさまをはじめ、アーティストのみなさま、そして出店者や、推しラリーの協力店舗のみなさま、ありがとうございました。