2023 12 26
ARCHIVES
BRICK FES
EVENT
【vol.2】商店街にお寺に古民家まで。カラフルに街を遊ぶ2week|mt project at洲本×SBRICK

カモ井加工紙株式会社が展開するマスキングテープブランド「mt」とS BRICKのコラボレーションイベントが二週間に渡って開催されました。

今回の企画の見どころは街の周遊。商店街やお寺、古民家など、S BRICKから半径1kmの会場を街歩きしながら「mt」でカラフルに彩られた様子を楽しむ仕掛けです。

vol.2のアーカイブでは、街に点在した作品やパートナーショップの様子をレポートします。

>>vol.1 ARCHIVESはこちらから<<
>>vol.3 ARCHIVESはこちらから<<

mt project at洲本×SBRICK

2023/10/19(木)~11/1日(水)
https://sumoto-brick.jp/brickfes_mt/

“塗装とmt”、その関係性は?

今回の「mt」とのコラボレーションでキービジュアルとなっていたのが、水色のベースカラーに黄・白・青のラインが施された”塗装”です。マスキングテープのイベントなのになぜペイント、“塗装”なのでしょうか?

そこにはカモ井加工紙さんの歴史に理由があります。マスキングテープ市場が日本国内に広がったきっかけのひとつが車の塗装用の資材として普及したこと。折しもイベントが開催された2023年はカモ井加工紙さんの創業100周年にあたることから、原点回帰ということで“塗装とmt”が今回のイベントのテーマの一つになっていました。

というわけで、キービジュアルとなったデザインは“塗装とmt”が生かされたデザインとなったのです。

“塗装”だけど貼ってはがせる仕組み

このキービジュアルは、S BRICKの玄関と洲本寺町の遍照院外壁とコモード56商店街にある一級建築事務所「Fstudio」に描かれました。

いずれも塗装用の「ペインタブルマスキングテープ」が壁に貼られ、その上から、黄・白・青のラインがデザインされています。

この塗装はマスキングテープなのでいつでも壁の持ち主が剥がしていいことになっていますが、このアーカイブを記している時点では会期後もそのままの状態になっています。いつでもはがせるというのがマスキングテープらしいインスタレーションです。

また、マスキングテープにペイントする塗料は、大阪のタカラ塗装さんのペンキが使用されています。今回の塗装に関する施工やアドバイスもタカラ塗装さんが全面的にご協力くださいました。

遍照院外壁に描かれたキービジュアルと横並びで銭湯ペンキ絵師の田中みずきさんの作品も。こちらもタカラ塗装さんのペンキでペイントされています。

ちなみに……!事務所の壁を快くキャンバスとして使わせてくださったFstudioの不動さん。会期中はこんな看板をつくってお出迎えしてくださいました。何から何までご協力ありがとうございました!

洲本市と大学の域学連携も

洲本市役所エントランスには、洲本市域学連携10周年をテーマに武庫川女子大学と大阪経済大学の学生たちの作品が展示されました。

これからの洲本市の発展をテーマに、6つのグループが洲本市内をフィールドワーク。フィールドワークで得たリサーチをベースにデザインを考案し、「mt」をつかった作品を作り上げました。

商店街をハッピーに彩る、店主の「mt愛」

街歩きの仕掛けとして点在したパートナーショップをめぐるのが今回イベントの楽しみのひとつ。洲本市役所から徒歩2分、商店街にはいってすぐのTOMMY COFFEE STANDさんはパートナーショップであり、限定マスキングテープの販売店舗。

ここでは店主の夢子さんの「mt愛」あふれるセルフインスタレーションが話題を呼びました。これらはすべて夢子さんのアイデアによるもので、それぞれの作品にはテーマがあります。

「天井からつるしたブルーとグリーンのマステは、私の故郷と淡路島の海や山などの自然をイメージしました」とひとつひとつの作品についてお話くださる夢子さん。

さらに店前には買ったドリンクをマステでデコレーションできるスペースまで!ペタペタと思いのままに貼るだけでマイカップの完成。夢子さんのあふれる「mt愛」が商店街を賑わせていました。

「mt」と「水引」のコーディネート

さらに西へと商店街を進むと、パートナーショップの河原結納があります。河原結納は20年にわたって水引指導をされてきた河原先生のお店。店内にはところ狭しと水引の作品が並んでいます。

「mt」好きなら心くすぐられるであろう鮮やかなカラーの水引のお祝い袋や水引フレークたち。あわじ結びと呼ばれる河原先生お手性の水引フレークを、限定テープとコーディネートされ店頭でお披露目されていました。

「普段はなかなか会えない島外の方々が、わざわざ限定テープを目指してお店に来てくださいました。マスキングテープと水引の相性もよくあわせると素敵だなって。お客さまもマステだけじゃなくって、水引も買って帰ってくださったんですよ」と河原先生。

ここで長年お店をかまえられている河原先生。今と昔の洲本の街の様子などをおしゃべりするのも楽しく、なごやかな時間を過ごすことができました。

ここまでは、市役所や商店街、寺町の遍照院さんの作品やパートナーショップのレポートをお届けしました。

Vol.3のアーカイブでは、インスタレーションショップとしてマステでリノベされた「よりまち荘」についてご紹介します。vol.3へ続く。

>>vol.1 ARCHIVESはこちらから<<
>>vol.3 ARCHIVESはこちらから<<