カモ井加工紙株式会社が展開するマスキングテープブランド「mt」とS BRICKのコラボレーションイベントが、今年も開催されました。2023年からスタートしたこのプロジェクト、3年目の今年は集大成となります。
パワーアップしたmt shopは最大規模に。限定テープのアーカイブ販売や、ワークショップ。今年もパートナーショップを募集!“つくりたい”という気持ちで、街中を彩りました。花火のように盛り上がったmtの夏をレポートします。

https://sumoto-brick.jp/mt-project2025/
S BRICKからはじまる夏祭り!
マスキングテープブランド「mt」は、岡山県倉敷市のカモ井加工紙株式会社が手がける、世界で初めてのマスキングテープブランドです。文房具としてだけでなく、アートやファッションまで「つくりたい」という素直な気持ちに寄り添い、思いのまま表現できるツール。カラフルな色柄とその自由さが相まって、子どもからおばあちゃんまで、全世代の人たちに愛される文具です。

S BRICKとのプロジェクトは今年で3年目。拠点となった期間限定mt shopは過去最大級の広さに。



期間限定mt shopのお楽しみと言えば、毎年変わる限定テープ。SBRICKは毎年おなじみの「まるいちきゅう」さんによるオリジナル柄。
淡路島の洲本市S BRICKで開催中のイベント「mt project at 洲本」イベント会場の装飾に風鈴の柄🎐使っていただいています
— まるいちきゅう (@cosmic_o0) July 28, 2025
遊びに行かれる方ぜひ装飾にも注目してみてください〜🌀 pic.twitter.com/Xq8VY2uoso
消しゴムハンコで彩られた淡い色どりのテープのテーマは夏祭り。ちょうちんやスイカ、花火にラムネ、メインのアイキャッチには風鈴柄が施され、涼し気な雰囲気で館内が彩られました。
消しゴムはんこで描いたラムネ🫧#消しゴムはんこ pic.twitter.com/rPZWFFiVJR
— まるいちきゅう (@cosmic_o0) July 31, 2025


天井を見上げると渦巻く模様たち。ガンシンとよばれるシリーズのマスキングテープで作ったパネル。裏表の発色がいいテープで、ガラスなどに向いているのですが、こうしてみてみると裏表の遜色はありません。毎年、新しい発見がある商品企画。マスキングテープに宿る”つくりたい”気持ちの奥行きを感じさせられます。

初登場となったchoiceタピオカも注目を浴びていました。mtオリジナルのカップに詰めこんで、タピオカジュースのように蓋して完成!というもの。心くすぐられる工夫がmtらしく、全国で開催されるmt展を回遊する、mtマニアさんたちの情熱にも納得!



今年のSBRICKオリジナルワークショップは6種!うちわやサコッシュ、風車やコインケースなど、思い思いに制作を楽しむ人たちでクラフトベースがにぎわいました。


オリジナルマステを探して!
今年は街中のパートナーショップもパワーアップ!洲本にとどまらず、淡路市の店舗さんもご協力くださり10店舗以上が、テープの販売や店内装飾にご協力くださいました。

昨年もパートナーショップにエントリーしてくださった北欧雑貨とカフェterälehtiiさん。思い入れのある北欧食器がモチーフになった今年のオリジナルテープ。「楽しいから夏の間中開催してほしいくらいです」と店主の横山さんからうれしいひとこと。




洲本のmtプロジェクトに、もはや欠かせない存在のTOMMY COFFEE STANDさん。今年も力作のmtインスタレーションが登場!あまりにもマッチしていてわからないかもしれませんが、店頭の青い縞々は幅広のマスキングテープによる装飾。


店内はマスキングテープだらけ!さらに毎年楽しみなのが、オリジナルデザインのドリップバッグ。毎年このために書き下ろしされているのだとか。今年もTOMMY COFFEE STANDさんのmt愛はノンストップでした!


さらに今年は、コモード56商店街オリジナルのマスキングテープも登場しました。商店街のカラフルなサインと看板をモチーフにしたマスキングテープ。玉ねぎちゃんがかわいいと大評判!

商店街の老舗のお店でもお取り扱いいただき、このプロジェクトが街中に馴染み広がったことを感じさせられます。何よりみなさんが、mtテープを楽しんでくださっているのがうれしいですね。


パートナーショップ
TOMMY COFFEE STAND
FC.AWJ @大浜海水浴場
terälehtii
SupportSquareともす
carrat…+
薫寿堂 KUNJUDO
天仰堂総本店
コモード56商店街
Workation Hub 紺屋町
街の隅々まで鮮やかに。
街中の賑わいはパートナーショップにとどまらず。今年もアーティストさんがこのプロジェクトのために、寺町・遍照院さんの壁に作品を描きにいらしてくださいました。

お寺にアートとなんともポップな取り組み。今年は彫刻家の木村翔太さんによる壁画。塗装用の「ペインタブルマスキングテープ」が壁に貼られ、その上から絵画が描かれました。
1年目はメインビジュアルにもなった居山浩二さんのラインのアートと、銭湯絵師の田中みずきさんのペイント。2年目は山口一郎さん、そして今年と、絵巻のように連続して描かれたウォールアート。3年の長きにわたって展示にご協力いただいた遍照院さん、ありがとうございました。

そして、mtアートは洲本市の高校生たちも!海に商店街に、あちこちで大活躍してくれました。



大浜海水浴場には昨年につづいて、洲本高校美術部のみなさんの壮大なマステアートが。設計図を描いて綿密に計算して描かれた絵は圧巻!

きゅるんと大きな瞳のクジラは、海開きした夏の大浜海岸を、より一層輝かせていました。
市街地には洲本実業高校や蒼開高校のみなさん。ご協力いただいた店舗の方々とお話しながらデザインを考え直したり、作り直したりしながら、試行錯誤。



外壁や窓、地面まで。街中に高校生たちのマステアートが施されました。







夏祭りは、クライマックスへ!
今年の展示テーマ「夏祭り」を文字通り盛り上げるべく、スタッフみんなで「島まつり」の阿波踊りへ!「島まつり」は洲本っ子たちが愛してやまない夏のイベントです。

かつて徳島藩だったこともあって、洲本には阿波踊りの文化が残っています。島まつりではいくつもの「連(れん)」と呼ばれるチームが編成され、太鼓や三味線の生演奏に合わせて踊り練り歩きます。今回はコモード56商店街の連と、商工会女性部がもりあげるにわか連に参加します。
ここでもmtは欠かせない存在。連のみなさんにmtうちわをご用意しました。連の待機所で、みんなで準備しながら、うちわを彩ります。


「ヤットサー、ヤットサー!」の掛け声にいよいよ出番!前の連を見送ったら、軽快な鳴り物でリズムを刻み、mtで彩られた商店街へ。コモード56商店街は7年ぶりの連の復活で、なんと100名を超える参加者が集結。

普段夜には閉まっているお店のみなさんが、明かりを照らし、空調を効かせて、椅子を並べてその様子を楽しまれています。こんな景色も何年ぶりのことでしょうか。


先頭には商店街のみなさん、オリジナルの浴衣を羽織って男踊り。掛け声はサポートしてくださった地元の「つばさ連」のみなさん。事前練習も何日も開催さってご協力くださいました。商店街のみなさんの笑顔を横目に汗をにじませ商店街を抜けたら、メイン演舞場である堀端筋へと踊りは続きます。
普段静かな堀端筋ですが、この日ばかりは煌々と照明がたかれ、街中の人たちが見守る中、カンカカン、ドンドドン、と気持ちいい音を身体に染み込ませていきます。

暑くてたまらず、腕も腰もぱんぱんになっていく中で、鳴り物のテンポが最高潮になったところで最終地点へ。踊り切った頃には、お手製うちわもへにゃへにゃになるほどでした。
もう一回転ということで、最後はにわか連。踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿保なら踊らにゃソンソン!ということで、連に入らずとも誰でも参加自由なにわか連。商工会女性部のみなさんの指導の下、島の人も島の外からやってきた人も同じように踊り、汗をにじませました。


S BRICKから街中を周遊してもらおう!とはじまったプロジェクト。ひとつひとつの作品展示やインスタレーション、パートナーショップなどたっぷりボリュームのあるコンテンツは3年をかけて、多くの人たちが関わり楽しんでくださるプロジェクトになりました。
カモ井加工紙さまをはじめ、アーティストのみなさま。そしてパートナーショップの協力店舗のみなさま、mt shopにご協力くださったスタッフのみなさま、街中を装飾してくださった学生のみなさま、そして街中を歩いて楽しみを再発見してくださったみなさま、暑い暑い夏をご一緒してくださって、ありがとうございました。
カラフルな夏祭りの熱気に包まれたmtの記憶が、みなさんの夏の思い出になることを願って。
